• TOP>
  • 研究セミナー(7)

形質転換植物デザイン研究拠点PtraD logo

研究セミナー(7)

「U-box型ユビキチンリガーゼによる植物免疫MAPキナーゼ経路の促進的制御」

市村和也氏 (香川大学農学部 准教授野)

 日時: 2011年1月21日(金) 12:00~13:00
 場所: 遺伝子実験センター内セミナー室 (2階)
 
 

要旨
 植物の病害抵抗性における防御反応では、MAPキナーゼ経路が重要な役割を果たしていると考えられている。シロイヌナズナMEKK1(MAPKKK) は、MKK1、MKK2 (MAPKKs)、MPK4(MAPK)と相互作用し、一連の経路(MEKK1-MKK1,2-MPK4)を構成する。この経路は通常は防御反応を抑制す る一方、感染時はシロイヌナズナの主要なファイトアレキシンであるcamalexin生合成系遺伝子の転写を促進させる。MEKK1はMAMPやH2O2 によるMPK4の活性化に必須であるが、MEKK1の活性やタンパク質レベルがこの時どのような制御を受けているか明らかにされていない。
 本研究ではMEKK1の制御因子を同定する目的で、MEKK1に結合するタンパク質をツーハイブリット法によりスクリーニングを行い、U-box型ユビ キチンリガーゼであるPUB26を同定した。PUB26はユビキチンリガーゼ活性を有し、パラログであるPUB25と共に、MEKK1に特異的に結合し た。また、pub25/26二重変異体を作製し、PAMPによるMAPKの活性化を解析したところ、野生型に対してpub25/26ではMPK4と MPK6の活性が低下していた。これらの結果から、PUB25とPUB26はMEKK1に結合し、活性を正に制御する可能性が示唆された。

参考文献:
1. Takahashi, F., Ichimura, K., Shinozaki, K., Shirasu, K. Plant Mitogen-Activated Protein Kinase Cascades in Signaling Crosstalk. (2009) In Signal Crosstalk in Plant Stress Responses. (Yoshioka, K. Shinozaki, K. eds). Chapter 2, pp.23-42, Ames, Iowa, USA. Wiley-Blackwell.
2. Ichimura, K., Casais, C., Peck, S.C., Shinozaki, K., Shirasu, K. MEKK1 is required for MPK4 activation and regulates tissue specific and temperature dependent cell death in Arabidopsis. (2006) J. Biol. Chem., 281:36969-36976.
3. 市村和也、能年義輝、白須賢、植物免疫におけるMAPキナーゼカスケードの役割 (2006) 化学と生物 44:466-471.

ページトップへ