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研究セミナー(8)

「シロイヌナズナにおけるサイトカイニン活性化機構の解析」

黒羽 剛氏 (名古屋大学生物機能開発利用研究センター 高次生体分子機能研究分野)  

 日時: 2011年1月21日(金) 13:00~15:00
 場所: 遺伝子実験センター内セミナー室 (2階)
 
 

要旨
 サイトカイニンは、植物発生・成長の様々な局面において多面的な役割を果たしている植物ホルモンである。植物体内のサイトカイニンが生理活性を持つに は、前駆体であるヌクレオチド型サイトカイニンが塩基体に変換されて活性化される必要がある。この活性化の機構は長い間不明であったが、2007年にイネ 突然変異体の解析を通して活性化に直接関わる酵素であるLOGが単離されたことにより、全貌の解明に向けての大きな展開がみられた。LOGの相同遺伝子は シロイヌナズナを含む多くの植物において遺伝子ファミリーを形成している。講演者は、シロイヌナズナLOGファミリー遺伝子の植物発生・成長における機能 解析の結果を通して、サイトカイニン活性化機構並びに各遺伝子産物の機能分化について考察する。また、サイトカイニン合成・代謝を改変させることによる作 物や樹木への応用展開の可能性についても紹介したい。

参考文献:
1. Kuroha T, Tokunaga H, Kojima M, Ueda, N, Ishida T, Nagawa S, Fukuda H, Sugimoto-Shirasu K, Sakakibara H (2009) Functional Analyses of the LONELY GUY Cytokinin-Aactivating Enzymes Reveal the Importance of the Direct Activation Pathway in Arabidopsis. Plant Cell 21:3152-3169
2. 黒羽剛,榊原均 (2008) サイトカイニンの生合成と情報伝達 「植物ホルモンの分子機構はどこまで明らかになったか」 生物の科学・遺伝 62:24-29
3. 黒羽剛,榊原均 (2007) サイトカイニンを利用した植物の生産力向上研究 バイオプロセスハンドブック:バイオケミカルエンジニアリングの基礎から有用物質生産・環境調和技術まで, エヌ・ティー・エス 490-496

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